得難い経験も「英語勉強したい」

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陸上世界選手権に選ばれた、男子100メートル代表の多田修平さんの次のような記事があります。

「ラストラン」で有終の美を飾ることを期待されていたウサイン・ボルト(ジャマイカ)は、残念ながら男子100メートルで3位に終わったが、ロンドン・スタジアムの観衆は、勝者のジャスティン・ガトリン(アメリカ)よりも敗れたボルトの方に大きな拍手を送った。

それにしても、ガトリンの「嫌われっぷり」には驚いた。彼には禁止薬物違反で2度出場停止処分を受けた経歴があり、ロンドンのファンは彼の過去を許してはいない感じだった。

男子100メートルに出場した日本の3選手、サニブラウン・ハキーム(東京陸協)、ケンブリッジ飛鳥(ナイキ)、そして多田修平(関西学院大3年)も印象的な走りを見せた。

中でも多田は予選、準決勝と2度も一緒にボルトと走った。なんという強運の持ち主なのか。しかも、予選のスタートダッシュでは、ボルトに先行していたほどだ。

たった3カ月前は関西インカレを走っていた彼が、一瞬にせよ、ボルトの前を走るようになるとは…。

その多田は、記者が待つミックスゾーンに現れると、いつもニコニコ話をしてくれる。

「スタートリストを見た時に、ボルトの隣で走れるなんてラッキーだと思いました」とにかく、前向きなのである。

今季はシーズンインを前にスタートの改良に取り組むと(クラウチングの姿勢を取った時に、視線を自分のへそに向けるのではなく、前方へと調整した)加速度がアップし、一気に世界レベルのスプリンターへと成長したのである。

ただし、準決勝では持ち前のスタートを十分に生かせなかった。「集中力を欠いてしまって、うまくスタートができなかった感じです」

大舞台になると、やはり緊張感が忍び寄ってくるのか。

記録は10秒26(追い風0・4メートル)。予選よりもタイムを落としてしまったが、初めての世界選手権で学んだことは大きかったようだ。

「コーチも帯同していないですし、一人で準備しなければいけないこともありました。それに食事も日本とは同じようにいきません。でも、いちばん大きいのは『言語』が違うことで、意思が通じにくいので、こちらが不安になってしまったりすることは多々ありました」

レースを前にした招集所でも、孤独を感じることがあったという。

「やっぱり、みんなは英語で話しているので、そこに入っていけなくて。いまは、めっちゃ英語を勉強したい感じです」

招集所で、顔見知りと英語で軽い挨拶を交わせるようになれば、落ちついてレースに臨むことができるようになるだろう。その意味でも、多田にとって今回の世界選手権は、得難い経験だったことになる。

週末には4×100メートルが待っている。帰国後はほとんど時間をおかず、台湾で開かれるユニバーシアードへと出発する。

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